長かった髪を切って生誕祭の舞台に立った、佐々木千咲子(燃えこれ学園)の決意とは…。

 燃えこれ学園が月2回、有観客で行なっている「ライブ配信」。5月23日(火)に新宿Key Studioで行ったのが、「佐々木千咲子生誕祭」公演。今年、活動10周年を迎える燃えこれ学園。同グループの初期メンバーになる佐々木千咲子も、今回で9回目の生誕祭になる。彼女(メンバーいわく、魔王)が組んだセットリストが、途中にMCを一度挟むとはいえ、前半5曲連続、中盤5曲連続という体力勝負の内容。メンバー自身が自由にセットリストを組めるとなった場合、前中盤に楽曲をぎゅっと詰め込み、体力の限界に挑戦する流れを構築することが多い。それだけ、届けたい曲が多いということだろう。

 ステージをグルッと囲んだ巨大な三面スクリーンには、無数の桜の花が舞っていた。その演出を背景に、照明を暗めに落とすなど、『時の砂』に込めた思いに似合う景色を彼女たちは作りあげていた。映像演出を作りやすい新宿Key Studioの特性を生かした面を見せてきたのも、この日の主役の佐々木千咲子のこだわり。一つ一つの楽曲を熟知している彼女らしい演出だ。後半、「Ah Ahー‼」と叫ぶ場面を、いつも担当している熊野はると一緒に稲森のあが叫んでいた姿も印象的だった。
『オルゴール』では、愛しい人を想い慕う温かい声でメンバーたちが歌っていた。歌声の中に少し切なさを覚えるのも、それぞれが主人公の気持ちに心を染めていたからだ。
 仲川つむぎが、稲森のあが、凛々しい声を響かせ『again』を歌いだした。切ない恋心を歌った楽曲が続く流れの中にも、いろんな感情の揺れを彼女たちは描きだしていた。「愛しい人を想う」気持ちにも、いろんな表情がある。それを佐々木千咲子は、燃えこれ学園の楽曲を通して伝えていた。
佐々木千咲子が歌いだしを担ったのが、『Lost in Time』。今にも崩れそうな気持ちを、メンバーたちは力強く疾走する楽曲に乗せ、前向きな色へ塗りかえるように歌っていた。フロアからも、メンバーらにエールを送るように熱い声が響いていた。
メンバーらの「あー、よっしゃいくぞー!!」の声が響き渡る。ここまで胸の内にため込んでいた感情を、心の扉を壊して一気に解き放つように、彼女たちは力強い声で『Melodious Revolution』を熱唱していった。

MCでは、長かった髪の毛を肩上まで切って新しいヘアスタイルになった佐々木千咲子の合図をきっかけに、「みんなで一緒にRevolution!!」と、声を上げながらポーズを決めていた。

次のブロックでは、学園を舞台にした、夢や恋を追いかける、”青春”という言葉が似合う楽曲を次々と披露。成田麻穂のバレエダンスも印象的。もう一度、夢を追い求めようと力強く胸に誓う『0(zero)』。何度も挫折を味わいながら。そのたびに、「もう一回、もう一回」と乗り越え続けてきた佐々木千咲子の気持ちに、とても重なる楽曲だ。
夢に描いた世界へたどり着くためにも、またここから新しいスタートを切ろう。誕生日という一つの区切りをきっかけに、踏み出す一歩の大切さを佐々木千咲子自身が改めて確認するように、『Re-START』を選曲。メンバーたちも『Re-START』を歌いながら、まだまだ胸の中で夢は輝いているぞと伝えてきた。続く『タイムレシーバー』でも、胸に内に抱いた声が届きますようにと願いを込めながら、一人一人が力強く「届いて」と声を響かせていた。
山田みつきの「佐々木先輩の生誕祭、もっともっと盛り上がっていくよ!!」の声を合図に、メンバーたちは、場内やライブ配信を見ている広報委員(ファン)たちに向け、「この気持ちいつか届くように 君の近くにいたい」と告白をするように『恋の魔法』を届けてきた。その魔法に一度かかってしまったら、もう魔法が解けることはない。その魔法に魅了された人たちが、彼女たちを求め、この場に集っているように…。
 成田麻穂の「あー、よっしゃいくぞー!!」の声を合図に、メンバーらはタオルを手にしながら『風と君と虹と僕』を歌唱。眩しい青春という言葉が、とても似合う楽曲だ。メンバーも広報委員たちも笑顔を浮かべ、手にしたタオルやペンライトをくるくるまわしながら一緒にはしゃいでいた。

ここからは、佐々木千咲子の生誕祭のコーナーへ。メンバーみんなで「ちっさー!!」と声をかけたところで、生誕衣装に着替えた佐々木千咲子が勢いよく駆けだして舞台へ。メンバーたちから「織り姫みたいだねぇ」の声をもらえば、その言葉へ思いを返すように、佐々木千咲子が「みんなを星の世界へご招待」と語りながら、みんなで『星の記憶が降る夜に。』を歌いだした。生誕祭のコーナーといえば、主役が一人で歌うことがほとんど。でもこの日は、メンバーたちも自身のコーナーへ呼び入れて歌を届けてくれたところが、メンバー思いの佐々木千咲子らしさ。
 星繋がりで、次に佐々木千咲子が一人で歌ったのが、ソロナンバーの『Stardust melody』。歌姫、いや、今宵は織り姫と化した佐々木千咲子が、澄んだ夜空に向かって、秘めた愛しい思いを届けるように歌っていた。いつもの切ない声色ではなく笑顔を浮かべていたのも、自身を祝ってくれるたくさんの星(ファン)たちが、彼女をキラキラとした視線で見つめていたからだ。 終盤には,佐々木千咲子に向かって、フロアから熱い口上も起きていた。

 ここで、佐々木千咲子が手紙を読み出した。ここでは、要約した形でお伝えしたい。

 「わたしは燃えこれ学園に入って10年目です。正直、10年目を迎えられるなんて、活動当初は想像も出来ていなかったです。いろんなことが起こる中で燃えこれ学園で強く思うのは、「夢は叶えられる」ということです。昨年度、地元岩手県で、みんなでライブをしたいという、9年抱いていた長年の夢を叶えさせてもらいました。何もない自分だったのに、みんなの応援や支えがあって、わたしは夢を現実に叶えられるようになりました。
わたしは、メンバーが大好きで、大切です。メンバーと同じくらい、応援してくれる”めがね隊”、”広報委員”、出会ってくれたみんなが大好きです。みんなと出会えたから、わたしは根暗陰キャから明るくなれました。両親がわたしの変化に一番驚いているくらいです。何より、みんなから「頑張る」ことの意味を教えてもらいました。どんなにへこんでいても、つらくても、また顔を上げていられるのは、メンバーやみんながいてくれるからです。みんなの存在が、燃えこれ学園佐々木千咲子を生かしてくれています。
全力で楽しみあって、ふざけあって、ときにはお互い本音でぶつかって言い合ってきたけど。気付けば隣でいつも走っていた、信頼できる、戦友ともいえる存在の仲間、なぁなが夏に卒業します。わたしは正直、とても悔しいです。一緒に未来の夢のステージに立つ姿を想像していたから。
これからのことについて一番覚悟を決めていられなかったのは、じつはわたしだったかも知れないです。でも、「進む」って決めたから。わたしはこのグループに残ってこれからも頑張ることを、ようやく今、すべての気持ちを口にしたことで心が決まりました。自分自身もっと頑張って、グループで描いている夢を叶えられるように、これからの未来と、今後の燃えこれ学園を背負って進む覚悟を決めました。卒業したメンバーにも、描いていた景色を現実として見せていけるように、わたしはここにいて頑張ります。
わたしの人生を懸けた覚悟と決意を込めて9年間伸ばしていた髪を切りました。髪を切る日は、わたしの卒業する日と活動当初から思っていましたが、10年目を迎え、グループとしても変化していくこの先、わたしも本気で変わるために、長い髪から卒業します。アイドルとしては自信もなく欠点ばかりのわたしですが、燃えこれ学園佐々木千咲子としての道を、自分を信じて進んでいけるように頑張ります。夢に見た景色、約束の景色を叶えていくために頑張ります」                       

 手紙に綴った思いを歌に込めながら、佐々木千咲子は言葉のひと言ひと言を大切に噛みしめるように、思いを深く込めてソロ曲の『Starry Sign』を歌っていた。彼女自身が、この場から羽ばたいて輝く自分になろうと、それまでの迷う気持ちをすべて振り切るように、澄み渡る声で『Starry Sign』を歌っていた。

着替えを終えたメンバーたちが、ふたたび舞台へ集結。歌ったのが、『夢幻華』。ため込んでいたパワーをここで一気に吐き出そうと言わんばかりに、メンバーたちが、舞い散る桜の花びらたちをふたたび舞い上がらせる勢いで力強く歌えば、フロアからも、彼女たちへ向けて熱いエールが飛び交っていた。
 「ちっさ、お誕生日おめでとう」の声を合図に、最後を飾ったのは、誕生日の人をお祝いする『お誕生日おめでとう』。「君がいるから笑顔になるよ」の歌詞通り、この日の主役の佐々木千咲子がいるから。そして、燃えこれ学園のメンバーがいるから、みんなもライブを通して笑顔になれる。結成当初から共に歩んできた熊野はると當銘菜々が、佐々木千咲子に笑顔で「ずっと仲間だよ」と声をかけた場面は、見ていて胸がキュッと鳴った。終盤には、みんなの祝福を受け、佐々木千咲子が涙ぐむ姿も。とても心温まる、微笑ましい場面だ。前回の三浦千鶴のときも、そう。今回の佐々木千咲子の生誕祭も、次回の蒼音舞の生誕祭でも、きっとこの感動を味わえると想ったら、心が嬉しくときめいていた。

 「最も幸せと書いて最幸でーす」と叫んだ佐々木千咲子の声に続き、最後にみんなで、生声で『校歌』を斉唱。次は,6月6日(火)「蒼音舞生誕祭」。この日、どんな幸せの風が吹くのか、こちらも楽しみだ。

 最後に、蒼音舞が「蒼音舞生誕祭」へ向けての思いを届けてくれたので記したい。

蒼音舞生誕祭へ向けての想い

今年で10回目の生誕祭となります!
10年って早いなーと思いつつ10年目もここに居させてもらえている事本当に感謝しかありません。奇跡です。

10回目という節目の生誕祭を貴方と一緒に過ごせることが今から楽しみで仕方がありません!

今、私が燃えこれ学園の一員としてステージに立ってられるのはあおねぐみをはじめ、応援してくれるみんなが居てくれてるおかげです!

今年は完全スタンディングでのライブになります!
大好きなみんなに感謝の気持ちを込めて最高の、そして笑顔いっぱいな1日をお届けします!絶対ライブ見て下さい!

蒼音舞

PHOTO:平島理
TEXT:長澤智典

【定期公演(配信ライブあり)スケジュール】

6月6日(火)「蒼音舞生誕祭」(初台DROOS)
https://tiget.net/events/248371
6月20日(火)「稲森のあ生誕祭」(初台DROOS)
7月18日(火)「當銘菜々生誕&卒業公演」(新宿Key Studio)
7月31日(月)「なぁな最後のわがまま公演」(初台DROOS)

その他のライブについてはこちらをご覧下さい
https://ameblo.jp/moecoregakuen/entry-12748043927.html

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CD情報

New single「Peeeace!!!」1000円
*限定全員サイン入り、限定個人ジャケットあり!

『オルゴール』 1000円
「オルゴール」MV
https://www.youtube.com/watch?v=e-joK_2lbtA

『Re-START』 1000円
*2000人の方へ「Re-START」CDお届け企画達成!
「Re-START」MV
https://youtu.be/RTDefcIO4R4

New!ソロSingle 1000円
「Happy♡Merry-go-round」(成田麻穂)
「虹色☆Dreamer」 (當銘菜々)
「Starry Sign」(佐々木千咲子)
「みらくる☆まじかる☆わんだーらんど」(高未悠加)

各種CDは、購買部よりお買い求め下さい。
https://movingexpress.syncsell.jp

TV/RADIO情報

・毎週月曜日 24:30〜放送中!
『クイーン オブ アイドル’s』
テレビ局:テレビ埼玉
熊野はるがスペシャルゲストとして出演中!
公式チャンネルでもご覧いただけます!
https://youtube.com/@user-rj2fh8hr7x

・毎週火曜日 25:00〜放送中!
『燃えこれ学園なぁなり〜ラジオ』
放送局:FM那覇(78.0Mhz)
パーソナリティ:成田、當銘
※ラジオはアプリListenRadio等で、全国でもお聴きいただけます!

・毎月第3日曜日 20:00〜放送中!
『きらすま☆plus』
放送局:敦賀FM(77.9Mhz)
*はるトーク
パーソナリティ:熊野
*ちっさ、つむつむの懐メロ思い出がいっぱい
パーソナリティ:佐々木、仲川
※ラジオはアプリListenRadio等で、全国でもお聴きいただけます!!

燃えこれ学園校外学習 @ http://Akiba.TV
番組URL:http://youtu.be/WHmIPXzR0mo

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燃えこれ学園さぶちゃんねる
https://www.youtube.com/channel/UCZnN9L9Apmp3I8M6VdibpQQ

セットリスト

映像
『時の砂』
『オルゴール』
『again』
『Lost in Time』
『Melodious Revolution』
MC
『0(zero)』
『Re-START 10』
『タイムレシーバー』
『恋の魔法』
『風と君と虹と僕』
MC
『星の記憶が降る夜に。』
『Stardust melody』(佐々木千咲子)
佐々木千咲子 手紙朗読
『Starry Sign』(佐々木千咲子)
『夢幻華』
『お誕生日おめでとう』
MC
『校歌』

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