ミュージックビデオ監督”モリカツヒコ”が緊急事態宣言発令中のゴーストタウンと化した首都圏をあますところなく収めたショートムービー「silence in TOKYO」11月公開。 音楽担当はピアニスト“H ZETT M”。

2020年、突如世界を襲った新型コロナウイルス・COVID-19。
日本では2020年4月7日に7都府県を対象に最初の緊急事態宣言が発出され、人々の外出自粛や企業による営業自粛により、全ての街並みは一変した。特に、東京都心部の変化は顕著だった。常に賑やかだった街から雑踏と共に人が消え、華やかさを纏った街並みには風の音だけが残った。
突如として現れた、仕事どころか、人と逢う事すら一切かなわなくなった世界で、ミュージックビデオ監督モリカツヒコは、おそらくもう二度と見る事がないであろう、その景色を収めるべく、カメラを持って東京の街へ出た。
被写体を人から街へと変え、初めて見る、見慣れた街へと毎晩カメラを向け続けた。
そうして撮り溜めた映像に、H ZETT M(from H ZETTRIO)が、ドヴォルザークの「遠き山に日は落ちて」のフレーズを織り交ぜたオリジナル曲を再構築。演奏を載せ、さらに本田翼がステイホーム当時の複雑な心理を、一言も発する事なくミニマムな動きと表情のみで表現した。
sub1

こうして短編映画「silence in TOKYO」は生まれた。
この作品はShort Shorts Film Festival & Asia 2022のCinematic Tokyo部門に入選し、
6月から先行公開される。
一般向けには今年11月、都内某所でプレミア公開が予定されている。
また、これに先行してH ZETT Mがピアノ一台で奏でる一曲20分以上の大作「Silence in Tokyo」が6月8日に配信リリースされることが明らかになった。

sub2

<ストーリー>
2020年、突如世界を襲ったCOVID-19。
ここ日本では緊急事態宣言が発令されて、街からは人が消えた。いつも人であふれている東京の街には誰もいない。ネオンは輝き、電車も動いているが、人だけが消えてしまった。その風景は異様だが、儚くも美しい。そんな街にピアノの⾳が流れてくる。⽿障りのいいピアノの旋律は誰もが知る『遠き⼭に⽇は落ちて』。
この曲はドヴォルザークが1893年に作曲した、世界的に知られるクラシック。そんな普遍的なメロディーで彩られた東京の⾵景を、ひとりの⼥性が窓から⾒つめている。会いたい⼈に会えない切なさ、コロナへの不安が⼊り混じった表情。

街⾓に置かれたグランドピアノで演奏しているのは、⿐を⻘く染めた道化師のような男性…
そのピアニストは存在しているのか?していないのか?
やがて街には朝が訪れ、少しずつ明るくなっていく。
女性は只々、街を、そしてその変化を見つめている。いつの間にか街⾓のピアニストは消えてしまったが、気がつけば、街は太陽の光に包まれていた。明けない夜はない。

<キャスト&スタッフ>
Music and Piano Performance:H ZETT M
Starring:本田 翼 / Tsubasa Honda
Director of Photography:松浦 弘二 / Koji Matsuura
Light:東 憲和 / Norikazu Azuma
Colorist:片山 健人 / Kento Katayama
Sound effects / MA:浅田 将助 / Shosuke Asada
Production Manager:福嶋 彩 / Aya Fukushima
Producer:飯作 直哉/ Naoya esaku
Director:モリカツヒコ / Katsuhiko Mori

<監督・モリカツヒコ プロフィール> 映像作家 / 映画監督 / カメラマン。日本大学芸術学部映画学科卒業。映像制作会社(株)SEPに入社。25歳からミュージックビデオの演出をはじめ、現在までに100本以上の作品を手がける。 2014年に自身が代表を務める(株)ローリンローリンを立ち上げる。映画、ミュージックビデオ、コンサート映像、ドキュメンタリー、 コマーシャル等、CGを多用した作品から実写まで様々なスタイルの作品を手がける。MVの代表作は、山下達郎、リップスライム、GReeeeN、湘南乃風、10-FEET、ART-SCHOOL、まふまふなど。 普段は「モリカツ」という名前で活動。 KATS_MORI

<監督インタビュー>

◉作品を見た人にどんなことを感じてほしいですか?
自粛期間に感じた孤独感や不安など、あの時の空気感を思い出すきっかけになってくれたら嬉しいです。

◉作品を作ったきっかけは?

緊急事態宣言の初日、帰宅するときに渋谷の夜の街を歩いたら、人がほとんど歩いていませんでした。店舗も開いていないその景色は痛々しいのですが、どこか美しさを感じてしまい、気付いたら毎晩ひとりでカメラを持って東京の街を撮影していました。


◉作品の見どころや魅力など一押しポイントを教えて下さい。
誰ももいない東京…この景色はもう二度と撮れない、圧倒的な記録だと思っています。また、H ZETT Mさんがこの作品のために作ってくれた音楽や、本田翼さんの印象的な演技も見どころです。

<本田翼のプロフィール>
本田翼(ホンダ ツバサ) 1992年6月27日生まれ、東京都出身。2006年モデルデビュー。その後2012年より映画、ドラマなど活動の場を広げる。最新作「劇場版ラジエーションハウス」(4/29公開)、「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」(5/20、6/24公開)。

< H ZETT M(piano/青鼻)プロフィール>
ピアニスト/エンターテイナー/音楽家。超絶技巧に加え、”無重力奏法”と形容される超人的パフォーマンスには実験音楽と高度な芸術性、そしてエンターテインメントが融合している。この時代だからこそ生身の人間の可能性を追求し、ただひたすらに音楽を奏でるというテーマのもと、グランドピアノ1台と彼の体だけでの全26曲レコーディングを収録したアルバム『未来の音楽』、『魔法使いのおんがく』、『共鳴する音楽』を発表、2021年9月には同シリーズの最新アルバム『記憶の至福の中に漂う音楽』を発表した。 これらの作品を機に始まったピアノ1台だけでの”独演会スタイルライブ”は、時にシニカルでユーモア溢れる彼の人間性が現れ、彼の一挙手一投足にまで満員の観客が釘付けにする。並行して活動しているトリオ編成によるバンド”H ZETTRIO”とは一味違ったその世界観が各方面から好評を得ている。

【silence in TOKYO 特設サイト】
https://silenceintokyo.com

【RELEASE INFOMARION】
2022/6/8(Wed)配信RELEASE
「Silence in Tokyo」
ジャケット0526C4

Share this...
Share on twitter
Twitter
Share on facebook
Facebook

About FDSM編集部 2472 Articles
FDSM編集部は、皆様のミュージックライフを豊かなものにすべく、良質な音楽情報を配信してまいります。