3月7日(日)、なんキニ!がZepp Hanedaを舞台に、新曲と新衣装初披露も含んだ無銭ワンマン公演「なんキニ!ワンマンライブ2021-Zepp無銭ってなんかキニなる!?-」を行なった。当日の模様を、ここにお伝えしよう。華やかなSEが流れたとたん、フロア中の人たちが手にしたスティックバルーンを叩きながらメンバーたちを迎え入れた。ロマンチックな物語を描き始めるように、ライブは「トマドイオーバーチュア」からスタート。蒼いロングスカートという新衣装姿のメンバーたちが、愛らしい歌声を魅力にフロアを埋めつくしたファンたちへ思いを投げかける。ウキウキと弾む気持ちを抑えきれずにいたせいか、何時も以上にメンバーたちのステップの動きも大きく見えていた。この日も、素敵なトキメキの色を発してくれそうだ。
彼女たちの描くロマンチックな物語は、胸をキュンと鳴らす「はじめて君を好きになった日」へ。胸の奥にずっと閉まっていた甘酸っぱい恋心を、7人は透明な歌声を少しずつ風に乗せて舞うように届けていた。秘めた乙女の恋心を、観ている人たちに告白するように歌う。その汚れなき姿が、とても目映い。7人の混じり気のない想いの輝きが、僕らにはとても眩しく見えていた。
恋した乙女の物語は、季節を夏に変えていた。胸の内を零すように歌った声が、心をキュッと鳴らす。でも、曲調が騒ぎだすのに合わせ、彼女たちの気持ちも一気に華やぎだす。「初恋花火」を通しなんキニ!は、大好きな人へ向けた恋心を打ち明けてきた。色鮮やかな楽曲の上で、胸に抱いた願いを零すように歌う彼女たち。少しセンチな7人の姿を見ながら、素敵な恋の物語の中へ気持ちを重ね合わせていた。
爽やかな海風を肌に覚えながら駆けだすように、次のブロックは「海岸線のマーメイド」からスタート。心躍る爽快な楽曲が、嬉しい胸騒ぎを呼び起こす。このドキドキはもうすぐ訪れる夏が呼んでいる期待の声?恋に恋したい気持ちが招いたときめき?? 7人は雲一つない青空のような爽やかな歌声で、ときめく胸の内を心地好いメロディーの風に乗せ「夏前に恋をして」と歌いかけてきた。憧れの人とこれから描く恋物語への期待が、胸を昂らす。
会場中の人たちを夏景色の中へ連れだしたなんキニ!は、一緒にわちゃわちゃ騒ごうと「ブンブンブン」を歌いだす。メンバーたちが手にしたタオルを大きく振り回し、一緒に真夏のパーティを楽しもうと誘いをかける。もちろんフロア中でも数多くのスティックバルーンやタオルがくるくるとまわっていた。この曲に触れている間中、沸きだす楽しさを抑えられなかった。この歌、胸を騒がせる魔法の呪文のようだ。
会場中にきらめく光を振りまきながら、夢を乗せて走るように楽曲は「僕を未来へ運ぶ列車」へ。なんキニ!には、未来へ夢や期待を馳せる歌がとても似合う。彼女たちは、夢をつかむことへの期待や希望を、爽やかな歌声で伝えてゆく。夢に向かう真っ直ぐな気持ちや未来を夢見て頑張る姿からは、いつだって青春と同じ眩しい光が放たれる。7つの光をこの身に受けるたび、僕らも一緒に輝ける気持ちにる。それが嬉しいじゃない。 続く「片想いかくれんぼ」でなんキニ!のメンバーたちは、片思いしているからこそ胸に抱くもどかしい乙女の恋心を届けてきた。明るく駆ける楽曲の上で力強く歌う声から見えてきた強い意志。何時か告白する勇気を持って大人への一歩を踏み出す。そんな大人りきれない乙女の初な心模様が、胸をキュッとさせた。
夏という季節を終わらせることなく、ズッと眩しい輝きの中でときめき続けようと、なんキニ!は「漕いで恋して、SummerLove」を爽やかな声を振りまきながら歌っていた。舞台の上で愛らしい笑顔で歌う姿がチャーミングだ。恋に恋している乙女たちの姿ほど無邪気な眩さはない。そんな感覚を、「漕いで恋して、SummerLoveを歌う7人を見ながら感じていた。
飛びだした「夢占い」に合わせ、フロア中が華やぎだした。雲の上を軽やかに駆けるような姿で、なんキニ!は歌いかける。乙女の恋する胸の内を歌う彼女たちは、何時も輝いて見える。それは、恋する気持ちで自分を輝かせてゆくからだ。だから僕らも彼女たちの姿を追いかけ、その輝きをつかもうとするのかも知れない。
「みなさんと一緒に、ここからもっと上にいきたいなと思います」「今度はZEPPTOURで、またここに戻ってきたいと思います」と豊富を述べたあとに、新曲披露へ。
蒼い光に包まれた舞台の上で、7人はオーケストラのように華やかでドラマチックな楽曲に乗せ、夏を舞台に、大好きな人との輝く青春を謳歌してゆく新曲の「アオハル」を初披露した。ときに軽やかにスカートの裾を翻らせ、7人は、君と過ごすこの夏休みを永遠に終わらない景色として楽しもうとしてゆく。「好き!!」という気持ちを全身でぶつけるように歌う彼女たち。この恋が今なのか、想い出なのか。そこはぜひ直接触れて感じてもらいたい。ただ一つ言えるのは、この楽しい歌がずっと続いてほしいなということ。それくらい眩しい彼女たちがそこにいた。
夢馳せる乙女たちが、力強く凛々しく華やかなEDMナンバーに乗せて歌ったのが「Dreamer」。胸躍らせ躍動するカラルな楽曲と、強い期待と自信を胸に歌う彼女たちの姿を見ながら、騒ぐ気持ちが身体中を駆けめぐっていた。たとえ迷ってもいい、彼女たちと一緒に夢が叶う場所を求め、つかみ続けていきたい。
最後になんキニ!は、「なないろダイアリー」を歌いながら、この日、この会場に描き続けた胸弾む物語を、笑顔色のペンでしっかりと胸の日記帳に記していった。カラフルなページを、これからもなんキニ!と一緒に増やしていきたい。色とりどりの夢を描いたこの日記が増えるたび、想い出も華やいでゆく。だから、今日も華やかなページを綴れたことが嬉しかった。次はまた、彼女たちとどんな日記を記そうか、楽しみがまた増えた。
最後に、メンバーたちがひと言インタビューに応えてくれたので記そうか。──無銭ワンマン公演「なんキニ!ワンマンライブ2021-Zepp無銭ってなんかキニなる!?-」へ向け、メンバーみんなビラ配りをしたそうですね。坂下雅 初めてZEPP HALLで無銭ワンマン公演をやることから、全国のZEPP HALLへメンバーが一人ずつ足を運び、そこでビラを配る企画を立て、実行しました。理由は、全国各地の人たちになんニ!を知ってほしいから。わたし、初めてビラ配りをやったので声をかけるのに緊張しましたけど、無事にやりきりました。
わたしは愛知県出身なので、愛知県を担当しました。ZEPP HALLのみならず、いろんな場所に行ってビラ配りをしたんですけど。懐かしい名古屋弁も聞きながらビラ配りすることが出来て、すごい達成感がありました。この経験を、これから先も、もっともっと大きくなっていくためのステップにしていきたいと思います。仁科茉彩 わたしは北海道へ一人でビラ配りに向かいました。北海道へなんキニ!で遠征に行ったのは1回だけだったから、北海道のファンの方が来てくれるかなと心配でしたけど。けっこう来てくれたし、わたしのお友達のアイドルさんのファンの方が来てくれてと、すごい恵まれている環境の中でビラ配りが出来て楽しかったです。
──新曲・新曲披露について。
小野寺綾音 今回、「アオハル」という新曲を披露しました。なんキニ!らしい王道の爽やかな曲で、でも歌詞の前半はちょっと切ないんです。音は壮大な感じだから、ファンの人たちもすぐに好きになってくれる歌だと思います。永野澪緒 元からダンスがめっちゃ苦手なんですけど。「アオハル」では綺麗に見せることを心がけなきゃいけなかったので努力した結果、今日は綺麗に見せることが出来ました。これからもライブで披露していくのが楽しみです。唐澤ひかり 今までの衣装はスカートが短かったんですよ。でも、今回の新衣装は長くなったことで、メンバーもみんなちょっと大人っぽく素敵になりました。みんなで大人っぽさを出しながら、「アオハル」の雰囲気に合わせた見せ方もこれからしていきたいなと思っています。
──これからのなんキニ!に向けて。
髙橋瑞希 この夏、なんキニ!は2周年を迎えます。もっともっとたくさんの人になんキニ!のことを知ってもらいたいし、私たちですらまだ知らない素敵な魅力が今のなんキニ!にはあると思うので、それを見つけ出し、もっと広げていけたらいいなと思います。2周年を迎えるのもすごく楽しみです。馳川侑奈 ZEPP HALLにたくさんの人が来てくれて成功できたので、ここからもっと気合を入れて、さらに多くの人たちになんキニ!の曲や、私たちのことを知ってもらえるようにしていきたいです。2周年も、この7人で進んでいきます。
PHOTO:関口佳代
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
『僕を未来へ運ぶ列車』MV 2021/03/13-14
大阪8会場で2Daysに渡って開催されるサーキットイベント
『ッスッゴイGIRLS~大阪サーキット春の陣~』に出演!
https://www.youtube.com/watch?v=34LU0-v3Y-4
なんキニ! Web
https://www.nankini.jp/
なんキニ! twitter
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なんキニ! Instagram
https://www.instagram.com/Nankini2019/
なんキニ! 公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC7niqvSYB6WB0v5E-xV7cxw
セットリスト
「OVERTURE」
「トマドイオーバーチュア」
「はじめて君を好きになった日」
「初恋花火」
MC
「海岸線のマーメイド」
「ブンブンブン」
「僕を未来へ運ぶ列車」
「片想いかくれんぼ」
「漕いで恋して、SummerLove」
「夢占い」
MC
「アオハル」
「Dreamer」
「なないろダイアリー」