アイシェリングがついに通算2000本ライブを達成!!有線でライブハウスのチャリティーソングがプチブレイク中、年間300本ライブ、結成6年半の姉妹ユニットの底力を見た。

一見プロ野球選手の名球会入りの話か!?と思われるような数字の話だが、これはライブ本数のお話。結成以来、年間300本以上というまるでアスリートのようなライブ本数をこなし、ライブモンスターとも呼ばれてきた大阪の姉妹ユニット、アイシェリングが、去る2月20日(土)に自ら神戸VARIT.で主催する月例イベント『IDOL NOTEBOOK』略してアイノー、昼夕2部制の夕方のステージで、通算2000本目という数字に到達した。

長年同じユニット名でメンバーが入れ替わっても活動を続け回数を重ねているアイドルグループは各地にそれなりに居るものの、姉妹ユニットゆえ必然かもしれないが結成からまったく同じメンバーで続けながらこの記録を残すのはなかなか難しいのではないかと思われる。また関係者によると、1曲だけ歌うゲスト出演のようなイベントはカウントしていないとのことで実質はそれ以上の公演数となっていると言う。そもそもライブ活動を続けるためには需要が無いとだめな訳で、その指標となる動員や予約数も安定していないとこの本数を打つことはできない。そこからもこの本数の凄さは疑う余地がない。

2019年にはベストアルバムをメジャーレーベルからリリース、楽曲にもキャラクターにもトークにも定評のある彼女たちだが、やはり最大の売りはライブパフォーマンス。特典会や撮影会、オフ会などファンとの距離の近い接触がその人気を左右する現在のアイドル界においても、またコロナ自粛中にはトーク配信を中心に活動するアイドルが多かったそんななかでも、とにかくライブにこだわり、歌って踊ることそしてお客さんを楽しませる事にこだわり続けた。

そんな彼女たちもやはりコロナ禍では出演できるイベントも激減し、これまでと同じペースで数を重ねていくことは不可能となり、それでも配信ライブや少人数限定ライブを続けることで従来のライブパフォーマンスを落とさないための工夫はなされたが、それでもままならない日々が続くなか今回の2000回はようやくたどり着いた新たな節目とも言える。ただ昨年5月の緊急事態宣言中に無観客で1800回を迎えてから9か月で今回の2000回を迎えた計算となるため、年間300本のペースは思っているほど落ちていなかったのだなと関係者も驚いている。

昨年9月に全国リリースしたシングル『ライブハウスは愛』は、彼女らのホームグラウンドであり、全国初のクラスターが出て未だに配信ライブのみの営業となってしまっている大阪のライブハウス京橋Arcへの想いを歌った歌だが、10月中旬に有線放送の注目曲として流れ出すと瞬く間に話題となり、10月28日付J-POPウィークリーランキングで20位、インディーズのウィークリーランキングでは最高3位までのぼり、発売から5ケ月経った最近まで流れ続けるという異例のロングヒットとなった。

これまで応援してきてくれたコアなファンに加えて楽曲から好きになってくれた全国のリスナーをも味方に、いまも前進を続けるアイシェリングであるが、彼女らにはいま現在どうしてもかなえたい事がある。それはSNSでバズることでも大きな会場を埋める事でもなく、京橋Arcに皆で集まり、お客さんも大声を出せる環境でライブをすること。とはいえそれも、根強い風評被害の壁が立ちはだかり、いつになるのかもわからない。

今回2000回目となった神戸でのライブも約1週間前には、このライブがどうやらミレニアムになるとわかると、一部のファンからその情報が拡散されたものの、それでも大々的に人が集まることが憚れるこのご時世、事前のPRはなかなか苦戦した。前出のシングル『ライブハウスは愛』の歌詞も「ライブハウスに集合」という歌詞が放送上のコンプライアンス的に厳しいとの声があり「ライブハウスが好きだよ」に変更、歌い直しとなった。記念すべきライブ情報のニュースリリースも最小限のPRにとどまった。それでもコアなファンを中心にふたりの偉業を称えたいという人々が集まり、MCでは姉のあやかが涙で言葉をつまらせるシーンもあった。いわゆる「エモい」ライブになった。

2000回を迎え、近しい人々の反応を見てみる。2000本中1990本はフロアで観てきたという社長兼プロデューサーのザわ氏はツイッターに「二人は知る限り一番ストイックで誰より誠実で最強にライブバカ。面接資料の自己PR欄の冒頭に書いていた「伝えたい。」を何年も有言実行しているのはカッコイイよ。」と投稿し、ふたりのライブに対する姿勢を称賛している。

結成以来、毎年の生誕祭や周年ライブ、ワンマンライブや回数の節目などのライブにほとんど参加し、サプライズなどの仕込みなどにも尽力してきたカミツカ(アイシェリングファンの総称)の一人でもあるYさん(仮名)はインタビューにこう答えている。「ふたりともLiveが本当に好きで本気で楽しんでるんだろうなって、見ててわかります!見ているこっちもつられて楽しくなってくるし、元気をいつも貰っています。現在14回やってるワンマンライブも、毎回、前回のワンマンよりも楽しめるLiveになるように工夫されてて、最高が更新されていく。7年目、2000回、本当にすごいことだなと思います。」

第一回目のライブを観てファンになり未だに足を運び続けているという、最古参カミツカであるBさん(仮名)は「100回記念のライブはたしか上新庄のライブハウスだったと記憶していています。その頃はオリジナル曲も少なくてカバー曲まじりの荒削りのライブでした。でもそのころから今と同じように、寝る間も惜しんで練習して、毎回全力でライブして、カミツカと一緒に色んな経験をし一緒に成長してきた。この姉妹は『努力の女神』の象徴だと思っています。これからもとことんライブを楽しんで1万回をめざしていってほしいです。」と話す。

ファンから愛され、スタッフや関係者にもファンが多い彼女たち。日々の努力を惜しまずにやってきた2000回目のライブは、ふたりにも関係者にもそしてファンの人々にも大きな意味を持ったライブだったに違いない。衣装さんからのサプライズで、この日楽屋に届いた「LIVE MONSTER 2000」とロゴが入ったほやほやのオリジナル衣装で登場したふたり、ステージには同じく「LIVE MONSTER 2000」の横断幕。花束も贈られ、お祝いムード一色のライブとなった。さらに翌日2001回目となる広島の単独企画ライブでは同イベントの動員記録を更新するなど、すでに新たな歴史を歩みだしている。今後もふたりの動きに注目していきたい。

アイシェリング:大阪出身、リアル姉妹で活動中のアイドルユニット。2014年6月1日結成。歌とダンスとフリートークで地下ファンを魅了中。オリジナル曲はコア系ロックテイストからデジロックまで。姉、神野あやか、人懐っこいいじられキャラだが行動力、人間力で周りの人々を圧倒させるただならぬ凄みを持っている。8月9日生。妹、神野あみ、見た目の大人っぽさとやや塩対応なキャラが人気。一見面白キャラの姉に負けず時々放つセンス溢れるおバカな笑いがチャームポイント。姉をしっかり操縦するバランス力が売り。2月11日生。2015年7月にファーストアルバム『コマンドアイ』を全国発売、年間約300本以上のライブをこなし、その間全国で14本のワンマンライブを成功させている。2019年3月、ユニバーサルミュージックよりリミックス&ベスト版が発売。2020年発売のシングル『ライブハウスは愛』が有線J-POPウィークリーランキング20位に、インディーズランキングでも3位にランクイン、その後もロングランヒット中。

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