今年3月にコロムビア・マーケティングよりメジャーリリースした1stシングル「Queen of〜」が、オリコンデイリー3位/オリコンウイークリー9位を獲得。まだまだ若手とはいえ、着実に支持層を固めているSistersあにま。
彼女たちが今の実力と、今後への飛躍という期待を込め、8月20日(木)にTSUTAYA O-WESTで初のワンマン公演「Sistersあにま1stワンマンライブ“High ambition”shall we dance?」を行った。人数制限を設けてとはいえ2階まで人が入っていたように、Sistersあにまに対する期待は動員面からもしっかり見えていた。
胸躍らせる華やかな四つ打ちのビートが会場中へ響き渡ると同時に、フロアのあちこちでカラフルなサイリウムが輝きだす。幕が開いたその先には、縦一列に並んだメンバーたちの姿が…。
躍動するリズムが「Queen of〜」を奏でると同時に、9人の可憐な乙女たちが舞台の上で華やかに歌い踊りだす。ときには足を蹴りあげるダイナミックなパフォーマンスも見せながら、気持ちを騒がせる性急なダンスビートに乗せ、彼女たちは「今宵も廻れ」「踊り狂えよ」と観客たちを挑発。華やかでトランスなサウンドの上で歌う彼女たちの歌声には、胸をキュッと疼かせる哀愁が漂っていた。憂いに満ちた歌声に、心が惹かれてゆく。
楽曲はさらに速度を上げ、「mirrorge」へ。9人は笑顔を封印。凛々しい表情をフロアへ向け、観客たちを煽りだす。「真実の愛はどこにあるのか」。一人の少女の愛しい心模様を、胸の内に滾る情愛を、Sistersあにまは華やかなダンスに込めて描きだす。昂る気持ちへさらに熱情を加えるように、彼女たちは「INNOCENT BLUE」を歌いあげた。一人一人がヒロインとなり、愛しい人への募った想いを告げるように、9人は舞台の上で物語を描きだす。まるで舞台劇を観ているようだ。その様に、観客たちも魅入るのではなく、立ち上がり拳を突き上げてゆく。やはり、身体の疼きは押さえられないよな。
次のブロックでは、メンバーが3組のユニットに分かれて登場。トップを飾ったのが、今年6月に加入した可愛川ひらり・篠咲くれは・秋本れいによる「アネモネ」。3人は、抑えられない熱情を、ほとばしらせるように歌っていた。挑発的な楽曲と3人の気持ちもシンクロ。真っ直ぐな想いのまま情熱をぶつけるステージングが初々しい。
歌のバトンを受け取ったのが、深瀬ひなた・吉岡希望・香月友梨奈による「教えてダーリン」。3人は軽やかにステップを踏みながら、愛らしさ満載で歌唱。人形のような様で歌い躍る姿が、とても可憐で美しい。汚れなき乙女心を真っ直ぐに歌う彼女たち。3人のチャーミングな姿に触れ、胸がドキドキ高鳴っていた。「お願いKISSをください」と彼女たちにせまれちゃ、心拍数が上がるのも当然だ。
最後は、綾川千捺・白岩由宇・愛田はな。3人は激しく躍動する「Crazy for me」に乗せ、会場中の人たちを可愛く挑発。とても情熱を抱いた楽曲のように、「あなたは私の虜」と歌われるたび、3人の姿に心が強く引き寄せられる。気持ちを煽る曲調とは裏腹に、笑顔で歌を届ける3人の姿も愛おしい。一人一人へ想いをぶつけるように歌われるたびに心が燃え盛り、いつしか3人の虜になっていた。
ここで、メンバー一人一人が、この日の想いを語りだした。
「新メンバー3人で「アネモネ」を歌ったんですけど、みんな温かく見守ってくれてありがとうございました。これからも歌やダンス、パフォーマンスをレベルアップしていくので、よろしくお願いします」(可愛川ひらり)
「新メンバー3人が入ってすぐにワンマン公演が出来るのも、運営の方や先輩メンバー、ファンの方々の築きあげてきたものがあるからこそ。だから、今日は思いきり盛り上げていきたいなと思いました。「アネモネ」どうでしたか?温かく見守っていただいて、すごく楽しかったです」(秋本れい)
「わたしは、持ち前の明るさやポジティブなところをいろんな人に分けて、みんなが笑顔の世界になったらいいなと思ってアイドルを始めたんですけど。みなさん、笑顔伝染してますかー。これからもみんなが笑顔でいられる場所を作りたいなと思います」(吉岡希望)
「わたしも新メンバーとして入って、まだ2ヶ月少ししか経ってないんですけど。こうやってお姉さん方が作ってくださったSistersあにまというグループでワンマンを迎えることが出来て、とても光栄に思っています。新メンバー3人で「アネモネ」をとてもとても大切に、楽しく歌わせていただきました。これからもSistersあにまの篠咲くれはとして、Sistersあにまがもっと上に行けるように尽力していきます」(篠咲くれは)
「リハーサルではですね、けっこう歌詞が飛んじゃったり、ダンスを間違えたりとパニくってたんですけど。みんなの顔を観たら楽しくて、何時も通りの感じに戻れたなと思います。楽しかったですよね。今日も先輩の2人とユニットをやらせてもらったり、どんどんレベルアップしているんですけど。でもまだまだのように、頑張ります」(愛田はな)
「Sistersあにまに入って1年ちょっと経ったんですけど。入った頃は、わたしやっていけるかなというくらい、みんなにも、メンバーにもすごく心配されてて。でも、加入してすぐに「アネモネ」の落ちサビをもらったり、新曲出るたびにいい位置にいさせてもらったりもしてきたんですけど。やっとSistersあにまにわたしの居場所ができたことを今日は再確認できたので、めちゃ嬉しかったです」(綾川千捺)
「1stワンマンライブを9人全員揃って出来たことが一番嬉しいです。そして、こうやって話せるようにも、オーイングも少し出来るようになりました。成長だね。Sistersあにまに入ってちょっとずつ成長できてるかなと思うので、これからもっともっと成長していきたいです」(白岩由宇)
「結成から1年8ヶ月で、SistersあにまがTSUTAYA O-WESTさんでワンマンライブが出来るまで成長できて本当に嬉しく思っています。わたし初期メンなんですけど、性格がヌルっとしてて、何もせずにいるので、これからしっかりしていけるようなりたいなと思っています」(深瀬ひなた)
「もともとの性格がポンコツなので、まとめるのも得意じゃないですけど。こうやってステージに立たせていただけることを、本当に嬉しく思います。この1年8ヶ月で、Sistersあにまもワンマンライブが出来るようになりました。最初は3曲しかなかったのに、今は曲も増えて、時が進んでるんだなと感じます。「シスあに、いいね」と言ってもらえる機会も増えて、すごい頑張ってきて良かったなと思いました。ホントにそう思えるのは、応援してくださっているみなさんのおかげです。これからも9人で力を合わせ、上を目指して頑張っていきたいなと思っています。Sistersあにまはアニソン系アイドルグループですけど、いつか“系”が取れるように。実際にアニソンを歌えるように頑張りたいなと思います。これからも上を目指して頑張っていきますので、Sistersあにまの応援よろしくお願いします」(香月友梨奈)
最後に届けたのが、「shout」。9人は、愛らしさを封印。激しく攻めるダンスロックに乗せ、凛々しい表情で歌声をぶつけていった。9人が想いを一つに「Never Give Up 自分を信じろ」と声を荒らげるたびに、その言葉が心強いエールとして心に響いてきた。彼女たちは、夢をつかむ意志を高らかに示してきた。その夢が、ここ(ステージ)で花開くことを願うように力強く歌いあげていった。
アンコールの最初に披露したのが、新曲の「絶対結婚しような!」。香月友梨奈が作詞と振り付けを担当。彼女いわく「わちゃわちゃおちゃらけソング」と語っていたように、その言葉降り「絶対結婚しような!」は、大舞台が似合う壮大なダンスロック曲。途中でメンバーらがサークルを作り走り廻る姿やラインダンスも登場。今はフロアで騒ぐのは難しいが、いつか会場中人たちと一体化しお祭り騒ぎをしたい、その光景の似合う楽曲が新たに完成。終盤、歌う香月友梨奈に向け、他のメンバーたちがしゃがんでケチャする姿や、一緒にジャンプする光景もあったように、ライブで熱狂描く最高のキラーチューンがここに誕生した。
最後にSistersあにまが届けたのが、全員バージョンでの「Crazy for me」。9人は笑顔で挑発。サビ歌に触れるたび胸が昂り、熱く疼きだす。可愛らしい仕種でせまる彼女たち。フロアでも、大きく手を振り騒ぐ人たちの姿がそこにはあった。力強く躍動する楽曲と気持ちを重ねるように、熱情した想いを彼女たちは笑顔でぶつけていた。「あなたは私の虜」の歌詞のように、観ている側はすっかりSistersあにまの虜になっていた。
今後のSistersあにまだが、9月5日に、渋谷ストリームホール(昼公演)と赤羽ReNY alpha(夜公演)を舞台に深瀬ひなたの生誕祭が行われる。1日2回、しかも場所を変えて行うぶっ跳んだところが、Sistersあにまらしいじゃない。
PHOTO:Kuro
TEXT:長澤智典
Sistersあにま Web
http://one2one-agency.jp/idol/sistersanima/
Sistersあにま twitter
https://twitter.com/sisters_anima
―セットリスト―
「Queen of〜」
「mirrorge」
「INNOCENT BLUE」
「アネモネ」
「教えてダーリン」
「Crazy for me」
「shout」
-ENCORE-
「絶対結婚しような!」
「Crazy for me」