6月より「無観客生配信ライブ」という形で広報委員(ファン)たちとのコミュニケーションを再開した燃えこれ学園。7月も彼女たちは、2本の「無観客生配信ライブ」を実施。それが、7月7日(火)に行われた奥原澄香の「生誕祭」と、7月14日に行う當銘菜々の「生誕祭」になる。今回、奥原澄香の「生誕祭」をレポート。当日の模様をお伝えしたい。
何時もの「生配信ライブ」とは異なり、この日は「生誕祭」というスペシャルな内容。舞台上の照明も増設し、この日のステージを何時も以上に華やかに彩っていた。
配信開始直前、メンバーたちは舞台上へスタンバイ。広報委員たちの観ている画面がONになると同時に、勢いよく飛びだすメンバーたちの姿が画面いっぱいに広がり出した。高まる感情、広がる想像。モニター越しの人たちの妄想を掻き立てるように、ライブは「ミラクる☆妄想がーる」からスタートした。
始まりの風景へ触れたとたん、ハートがドキドキ音を立て始めた。その音は、歌が進むのに合わせどんどん大きくなる。膨らむ気持ちへ重なるように、メンバーたちの感情も同じように膨らみだす。「もっともっと」「ときめきあふれそう」の歌声に触れ、ときめくハートにカラフルな色が描き加えられてゆくのを感じていた。終盤には、カメラに向かって自身をアピールすれば、MIXを呼びかけるメンバーらの姿も。モニターの先にいる人たちに向かい無邪気に手を振り歌う姿へ、胸がキュンと鳴っていた!!
流れだしたのが、妖艶で雅な音色。和要素を抱いた「夢幻華」の登場だ。可憐に舞い躍るその姿は、ひらひらと空を舞う花吹雪のよう。でも、歌声には凛々しさと力強さが漲っている。優雅や情緒と同時に、雄々しさも抱かせるステージングだ。「夢幻華」を通し、燃えこれ学園のメンバーたちは妖艶な匂いも醸しだす。そこから見えていたのは、乙女たちの中へ潜む女性としての艶めいた姿?!
MCでは、持病の免疫低下を懸念し、現在はリモートでの出演を続けている仲川つむぎが、広報委員たちの書き込みの報告も兼ねてプロジェクター越しに参加。このコーナーでは、届いたコメントの数々を仲川つむぎが読み上げていた。彼女を通し、リアルタイムに近い形で広報委員たちとライブの楽しさを共有してゆくのも、燃えこれ学園が行う配信ライブの特色の一つ。
次のブロックは、新たな始まりへ向かう人たちにエールを送る最新ナンバー「Re-START」からスタート。燃えこれ学園のメンバーたちも、コロナ禍という苦しい時期を乗り越え、少しずつ日常を取り戻そうしている最中にいる。それ以前から、様々な挑戦を掲げては乗り越えもすれば、壁を乗り越えられずに再挑戦も繰り返してきた。たからこそ彼女たちは、笑顔を浮かべながらも「もしも涙が枯れてしまうような苦しい時が続いたとしても~どんなに挫けそうなときも 涙あふれて止まらない夜も 思い切り息を吸って足鳴らせば いつでも 今が未来(あした)へのスタートだから」と、声に力強さを漲らせ歌いかける。さまざまな苦悩や試練を何度も乗り越え続けてきた彼女たちだからこそ、その歌声には、経験から滲み出る強い意志が漲っていた。そのひと言ひと言が、胸を強く打ち鳴らす。無邪気な笑顔で頭上高く手を伸ばし力いっぱい歌う姿を観ていたら、一緒に天高く手を伸ばし、共に未来(あした)をつかみたくなっていた。
華やかな楽曲が飛びだした。届けたのが、燃えこれ学園特進組-Quintett-が歌う「Melodious Revolution」。とても熱情抱いた楽曲だ。魂に点火した炎が燃え盛るたびに、彼女たちの歌声にも力強さが漲りだす。7人は胸に渦巻く願いや想いを、昂る感情のままにぶつけてゆく。その凛とした歌声に熱いエールを送られた気分。このまま彼女たちと一緒に未来を、高見を目指したい。
暖かな風で肌を優しく刺激するように、7人は「恋の魔法」を歌唱。恋したときの胸の内に広がるドキドキとした気持ちを、彼女たちは真っ直ぐな想いのまま歌いかける。一途に願う心の声が、恋の魔法となって届いたらとても素敵なのに…。そんな乙女たちの切なくもロマンチックな心模様へ、一緒に胸をときめかせていた。
MCコーナーでは、ふたたび仲川つむぎがモニター越しに登場。曲振りで噛んだ奥原澄香へ温かい突っ込みをする言葉など、届いたコメントの数々を読み上げていた。
ここから、主役の奥原澄香の「生誕祭」コーナーへ。奥原澄香は、「生誕祭」恒例のドレス姿で一人舞台へ。ピンクの可愛いドレス姿になった奥原澄香は、今年もメンバーや広報委員へ向けた感謝の想いを綴った手紙を読み出した。そこでは、コロナ禍の経験を経て、今行っている配信ライブを通し、今ある幸せが当たり前じゃないことを痛感したこと。だからこそ、自分たちが全力で頑張り応援してくれる人たちを笑顔にしてゆく意志を述べれば、この日のセットリストを「今、わたしが伝えたい気持ち」をテーマに選曲したこと。今回の「生誕祭」を行えることになった経緯や、実施できたことへの感謝の想い。「仲間がいるからこそ、今、自分がここ(燃えこれ学園)にいれる」と、メンバー一人一人へ向けての感謝の想いなどを述べていた。
手紙を読みながら、少しずつ涙ぐんでゆく姿も奥原澄香らしさ?!今にも涙顔へ崩れそうな表情で想いを伝える姿に触れ、こっちまで涙ぐみそうになっていた。「みんなの愛が前へ進むパワーになっています」の言葉、そっくりそのまま奥原澄香自身へ返したかったことも伝えておこう。
手紙に続いて披露したのが、奥原澄香のソロ曲となるバラードの「ヒカリ」。胸をキュッと疼かせる楽曲だ。でも、その歌には、輝かく未来へ向かう道を照らす眩しい光が満ちていた。同時に、この歌には今の奥原澄香自身の気持ちも映し出されていた。自分自身へ言い聞かせるように。これからも光(抱いた夢)をつかむため未来へ向かって歩み続けることを誓うように、奥原澄香は言葉のひと言ひと言を大切にしながら、マイクを両手でギュッと握りしめ歌う。その小さな涙声は、今宵は素敵なメロディーとして響いていた。何時しか涙声になっていた姿も、この日の彼女をひと際輝かせていた。
「胸にあふれる涙を駆け抜けたらもっとShiny days」。ここから力強く未来へ駆けだそうと、燃えこれ学園が届けたのが「Shiny Dream」だ。彼女たちは何時だって、消えない夢を胸に抱いている。この日の選曲は、消えない夢をずっとずっと追いかけ続けたい奥原澄香自身の心模様を映し出していた。その想いは、燃えこれ学園の抱く意志とも重なりあう姿。無邪気な表情で信じた夢を追いかけ続ける彼女たちの純真な姿を観ていると、一緒に光を見続けたい気持ちになれる。
「すうちゃんお誕生日おめでとう」の声を合図に飛びだしたのが「お誕生日おめでとう」。奥原澄香を囲む形でメンバーたちが主役を祝福してゆく。「君に送るよ」など、奥原澄香を見つめながら歌う一つ一つの歌詞が、彼女へ向けたプレゼント。何時しか奥原澄香自身も、零れんばかりの笑顔でみんなから歌のプレゼントを受け止めていた。この時間この瞬間、大切な人の存在を強く実感していけるのも嬉しかった。「一年に一度のお誕生おめでとう 生まれてくれて 出会ってくれてありがとう」と、奥原澄香を囲み、無邪気に触れあいながら歌を届けるメンバーたち。その姿が、とても眩しく見えていた。
「HAPPY BIRTHDAY」の歌に続き、紙粘土のケーキや巨大な金メダル(裏にメンバーのコメントを書いた色紙)の授与も。ちなみに紙粘土のケーキになったのは、このご時世から生ものを提供するのが難しいことから。奥原澄香本人は本物のケーキを食べたそうだったが…。広報委員たちからも、ケーキの絵のコメントや様々なギフトも多数寄せられていた。
ライブも終盤戦へ。ここからはモニター越しに仲川つむぎも参加。「みんなに大好きを伝えるよ」の奥原澄香の言葉を合図に飛びだしたのが、「すき!すき!好き!!」。大好きな気持ちが溢れ出そうなほど、笑顔とパワフルさを満載したステージングを描きだすメンバーたち。「勇気出して好きって叫ぼう」のセリフに、思わず「好き!!」と叫んでいた人たちもいたのでは。胸をキュンと騒がせるドキドキとした胸の昂り、カメラ越しでも観ている人たちに届いていたと思いたい。終わらない青春模様を映し出すように進む彼女たちのライブに、一緒に胸のドキドキが膨らみ続けていた。最後にメンバーみんなで「大好き!!」と叫ぶ声を受け止めた瞬間、胸がバクバクと高鳴っていた。
「マジで最高の公演でした。最高の「生誕祭」のスタートを切れたんじゃないでしょうか」のコメントを受け、最後にお馴染み「校歌」を斉唱。
優しいピアノの伴奏に乗せ、メンバー全員が笑顔を浮かべ、「校歌」を熱唱。この歌を最後に聴くたびにほっこりとした気持ちと、これでお別れというちょっぴり切ない気持ちが胸の中へ渦巻いてゆく。その名残惜しさがあるから、また彼女たちと触れたくなるのだろう。
さぁ、7月14日(火)の「生配信ライブ」は當銘菜々の「生誕祭」だ。彼女のドレス姿はもちろん、どんな内容を届けてくれるのか楽しみだ。この日、當銘菜々は、奥原澄香からスマイルのバトンをしっかり受け取っていたように、来週の「生誕祭」が楽しみになってきた。
TEXT:長澤智典
「Re-START」MV
★インフォメーション★
無観客ライブ配信
7月14日(火)
當銘菜々生誕祭!無観客ライブ配信!
開演19:20〜
TIGET→ https://tiget.net/events/95504
燃えこれ学園 Web
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―セットリスト―
「ミラクる☆妄想がーる」
「夢幻華」
「Re-START」
「Melodious Revolution」
「恋の魔法」
「ヒカリ」(奥原澄香ソロ)
「Shiny Dream」
「お誕生日おめでとう」
「すき!すき!好き!!」
「校歌」