Risky Melodyが主催者となり定期的に実施しているイベント「Happy Carnival」。このイベントは、ガールズバンドやアイドル、ソロシンガーなどジャンルを超え多種多彩な女性アーティストたちが共演してゆく内容。途中にトークコーナーも設け、出演者どうしによる素顔の垣間見える会話も実施。さらに、場内へ屋台も登場。お祭り感を出しているのも特徴だ。
3月には「Happy Carnival東名阪ツアー~Let´s go Spring Carnival 2017~」と題し、東名阪のライブハウスを舞台にイベントを実施。各地で満員のファンたちを集めてきた。
イベントツアーのファイナルとなった3月18日(土)渋谷GUILTYの舞台には、Risky Melody/Mr*Daisy/Jiggy Jade/深月るな/HONEYBEE/Chewing High!!/雪乃ユーリ/KONSOME+/前田みつき/みならいモンスター/MIAKA/969が出演。ジャンルやスタイルの枠を超えどの出演者も熱狂で迎え入れていたように、「Happy Carnival」はファンたちも一緒にイベントを盛り上げようという意識を強く持っているところにも特徴がある。
この日は、たこ焼き屋の屋台も設置。前半部には、着ぐるみのメンバーが追加になったバンドアイドルのHONEYBEEや、オケも加えつつ弾き語りを軸に据えたステージングを見せた深月るな、迫力ある声をぶつけたシンガーのMIAKA、可愛さも魅力にしたガーリーなバンド、969やみならいモンスターなどなど、バンド/シンガー/アイドル様々なスタイルのアーティストたちが登場。演奏する形もバンド/弾き語り/オケと多種多様なれば、ポップスから激しいロックなスタイルまで多彩な魅力を放っていた。
トークコーナーでは、出演者たちが舞台に勢ぞろい。この日は「HAPPYになる秘訣は?」を題材に、「食べること」「寝てるとき」「笑顔でいること」「ファンと会ってるとき」「何も考えずに楽しく呑む」「ディズニーランドに行く」など、いろんなHAPPYになるための会話が飛び交っていた。
後半は、バンドを中心に次々と熱いステージングを実施。胸に突き刺さる存在感あふれる歌声で観客たちのハートを魅了した大阪バンドのMr*Daisyや、場内を熱狂と真っ赤なサイリウムで染め上げた感情剥き出し系バンドのJiggy Jadeなど、こちらも多様な魅力を持ったバンドが終始場内へ熱を注ぎ続けでいた。この日、Jiggy JadeのドラマーPIPiが18歳の誕生日。ファンやメンバーたちと彼女の誕生日を祝うサプライズも登場。そんなフレンドリーな空気も描きながら、イベントはトリのRisky Melodyへ熱狂を繋げていった。
幸せや笑顔って、こんな風に無邪気な自分に戻り夢中になって楽しめてるから生まれてゆくもの。それを「Happy Carnival」が、Risky Melodyが教えてくれた。
熱い声援を受け登場したRisky Melodyのライブは、『閃光よりも眩しいヒカリ』からスタート。「思いきり楽しもうか!!」。躍動する演奏、ALICEの歌声は、触れた人たちの気持ちに情熱を注ぎ込んでゆく。彼女の歌声や気持ちを弾ませる演奏に刺激され、フロアーでは飛び跳ねる観客たちと無数の拳が舞い踊っていた。フロントに進み出て観客たちを煽ってゆくギターのMAYU。間奏のギターソロでは、彼女の元へ無数の手が捧げられていた。ド頭から熱い感情のぶつかりあい?!。いや、これがRisky Melodyのライブの常識ってやつさ。
「「Happy Carnival」はたくさんの人たちの想いがあって出来るイベントです」とALICEが語れば、「HAPPYの秘訣は心で感じることだぜ!!」と叫んだのはベースのMAI。
情熱渦巻く歌謡ロックナンバー『情熱Splash!』が炸裂、なんて雄々しくも感情を熱く熱く盛り上げてゆく歌だ。場内から轟く無数の絶叫と拳。サビではALICEの歌に合わせ、会場中の人たちが沸き上がる情熱のままタオルを大きく左右に振り続けていた。
腹にズシッと響くRieのドラムを合図に、楽曲は重厚なドラマを描き出した。哀切な想いを抱きながら。でも、その曲は確実に心に焔を燃え盛らせていた。気持ちの内側から魂を熱く歓喜させた、熱情歌謡ロックナンバーの『light the lights』。間奏では、ベースとドラムソロも登場。相変わらずMAIの煽りは、気持ちを昂らせてくれる。何より、雄々しいALICEの歌声に、気持ちの昂りを止めることはなかった。
場内へ渦巻く熱気。それをさらに熱するように『Risky Melody』が飛び出した。凛々しい始まり、秘めた情熱は演奏が進むごとに大きく膨らみ、サビで爆発していった。何時しかALICEのまわりに大勢の観客たちが押し寄せ、熱いエールを捧げていた。大勢の人たちがスクラムを組み、込み上げる感情をぶつけずにいれなかった。絶叫が、場内を熱気と一緒に包み込んでいた。
「この「Happy Carnival」ツアーも今回で2回目で、レギュラーイベントも20回以上。楽しいって気持ちが大事なんだよね。楽しくしたい、楽しみたい、その気持ちがこの空間を作っています。「Happy Carnival」を通して少しでもガールズシーンが賑わっていったら嬉しいなと思います。
元気な女の子は、明るい場所を作ることが出来ると思います。そんな場所にしていきたい。「Happy Carnival」はジャンルを越えて楽しめるイベントにしていきたい。小さくてもいい、楽しい場所。みんなの笑顔、気持ち、熱量、すべてを感じて、最期に…」(ALICE)
最期は哀切な歌メロの中へ美しも華やかなドラマを描く、スケールあふれた『ペチュニアの咲く丘』だ。弾むビートに合わせサビでみんなで大きく手を振りはしゃいでいたとき、童心に戻れていた。幸せや笑顔は、無邪気な自分に戻り夢中になって楽しめるから生まれるもの。それを「Happy Carnival」が、Risky Melodyが教えてくれた。
誰もが満面の笑顔で♪ALL AS ONE♪と叫びながら一つに溶けあっていた。
止まぬアンコールの声。最期は、この日出演したメンバーたちを呼び入れて大セッション。選んだ楽曲は、「心を一つに」をテーマに、Risky Melodyの意志を示した『ALL AS ONE』だ。場内から沸き上がる手拍子と、「オーオーオー」と高らかに叫ぶ声。誰もが気持ちを開放し、裸にした心と心を歌と熱狂を通して固く結び合うように♪ALL AS ONE♪や♪オーオーオー♪と声を交わしていた。 ALICEへ想いを捧げる観客たちと出演者たち。ステージには無数のバルーンも華やかに飛び交っていた。そのカラフルな色は、ここにいる人たちみんなの心の色。誰もが満面の笑顔で♪ALL AS ONE♪と叫びながら一つに溶けあってゆく。熱狂の中、無邪気に心を許し合っていた。
Risky Melodyは、3月31日(金)より4月2日(日)まで新国立劇場・小劇場で上演になる”STRAYDOG”Produce公演舞台『海街diary』へ、バンド演奏で参加。演劇と音楽が繋がりを持って展開するこの舞台。Risky Melodyが鍵盤&コーラスのYuka(Les.R)と一緒に、どんな風に役者や物語と絡んでゆくのかも楽しみにして欲しい。
TEXT:長澤智典
★オフィシャルサイト★
Risky Melody Web
http://risky-melody.com/
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https://twitter.com/_risky_melody_
Happy Carnival twitter
https://twitter.com/happy_carnival_
『海街diary』Web
http://www.straydog.info/stage/umimachi2017.html