昨年の1月22日に未完成リップスパークルはmorph-tokyoを舞台にしたイベントへ出演、ライブデビューを飾った。あれから1年の歳月を経過。あの日からちょうど1年後に当たる2017年1月22日に、未完成リップスパークルはmorph-tokyoを舞台にワンマン公演「未完成リップスパークル 1st Anniversary ワンマンライブ 〜完成への片道きっぷ〜」を行った。
このインタヴューは、1周年ワンマン公演を迎える日に実施。4人に、これまでの1年間を通した想いをあれこれと伺った。
動員が0人を記録したことで、メンバーみんなで「どうすれば現状を改善していけるのか?」を真剣に話しあえば、結果、4人の気持ちも一つになれました。
――未完成リップスパークルは1月22日にmorph-tokyoを舞台に1周年記念のワンマン公演を行ないました。初ステージはちょうど1年前となる1月22日、場所も同じくmorph-tokyoでした。あのときのこと覚えています?
七瀬美優 : あの頃は、まだ冴愛ちゃんが入る前の3人状態。初めてのライブのときは先輩方を含めての対バンイベントで割とお客さんが入っていたのと、みなさん初ステージということから温かい目で見ていただきつつも、珍しい存在を観る眼で見られていたのも覚えています。
――その日は、メンバーと出会いどのくらいの月日を経過していた時期?
七瀬美優 : まだ1ヶ月とちょっとくらいの時期でした。でも、デビューライブの前から1stシングルのレコーディングやデビューへ向けたレッスンなどで会う機会を多く重ねていたことから、互いに打ち解けてはいました。むしろ初ステージだったから、3人で「頑張ろうね!!!」と気持ちを一丸にしていたのを覚えています。
――お互いの個性を深く理解しあえるようになったのは何時頃からでした?
七瀬美優 : お互いの気持ちをしっかりわかりあえるようになったのは、5月頃からでした。
――5月ということは、雪梨冴愛さんが入ったのが…。
雪梨冴愛 : 3月からでした。
七瀬美優 : あの当時は、3人の気持ちが固まり出した時期。そこへ冴愛ちゃんが新たに加入した形だったから、最初は「これから4人でやっていけるかな!?」と不安はありました。だけど、彼女自身がすごく努力家で頑張り屋さんだったし、3人に一生懸命ついてきてくれたことから馴染むのも早ければ、気持ちを一つにしていくまでにもそんな時間はかかりませんでした。
――4人の意志や意識が固まったのが5月と言ってましたが、何かしらきっかけがあったのでしょうか?
七瀬美優 : 動員が0人を記録した経験が大きかったんです。その前から、動員が3人以下という日々が続いてたんですけど。まさかの対バンイベントで、私たちのステージのときだけフロアーの真ん中がぽっかり開いた状態。その経験をしたことで、メンバーみんなで「このままじゃミリスパは駄目になる、どうにかしなきゃ」となり、4人で「どうすれば現状を改善していけるのか?」を何度も真剣に話しあいました。そのときに出た結論はけっして明確なものじゃなかったんですけど、「とにかく目標とする場所を決め、そこへ到達するためにも1本1本のライブへ全力を注ごう」と決めれば、その経験をきっかけに4人の気持ちも一つに固まりました。
私「逃げ出そう」と考えたことは何回もありました。
――動員0人は、さすがにショックだ。
七瀬美優 : 相当ショックでした。始動してから4ヶ月は経っていたようにもう新人じゃ通らない時期だなと感じていたし、「私たちはまだまだ未完成だから」というのを言い訳にも出来ない頃だと思っていたからこそ、4人で「一度ミリスパのことを見つめ直そう」と深い話しあいの機会を持つようにし始めました。
新穂純麗 : でも4人で顔を突き合わせ、それぞれ言いたいことも言い合ってと真剣に話をしたからこそ、それぞれの気持ちや考え方もわかったし、それまでバラバラだった4人の気持ちが一つになりました。何より、4人で「上を目指そう」と強い意志を持って想いを一つに固められたことが大きかったんです。もちろん、4人だけで考えてはわからないこともいろいろあったので、そこはプロデューサーと相談をしながら進めたり。メンバーみずからフライヤー配りをやったりなど、同じ意志を胸に行動を続けてきたことで、こうやってワンマン公演が出来るまでに成長してこれた。それが、すごく嬉しいんです。
――純麗さんは、動員が0人だったときどんな気持ちでした?
新穂純麗 : 他のアイドルさんたちがお客さんを呼んでいた中、私たちだけが動員0人だったので、すごいショックでした。何より、私たちのライブのときはフロアーの前に誰もいない状態。あのときは「えっ、どうしよう」と動揺していたのを覚えています。しかも、その時期のライブは動員が3人以下がほとんど。あの頃は本当に焦りばかりが専攻していました。
――その厳しい状況を見て「もう辞めよう」とは思わなかった?
新穂純麗 : 私、「ここで負けたら、この先何を続けても同じ自分になってしまう」と思っていたように、一度も「辞めよう」とは思いませんでした。それにメンバーのことも信じていたから、「絶対にこの4人で成功してやる」という気持ちのほうが私は勝っていました。
春名さくら : 私、ミリスパが初めてのアイドル活動なんです。だから、動員0人を記録した時期も悔しい気持ちを持ちながらも、一人いろいろと悩んでいました。すーちゃん(新穂純麗)は「辞めない」と言ってましたけど、私は「逃げ出そう」と考えたことは何回もありました。だけど、みんなで気持ちをぶつけあって、想いを一つにしてからなんです。私も「ミリスパで絶対に成功したい」「もう動員0人のような悔しい想いは経験したくない」と思えるようになったのは。だから今は、すごく前向きな気持ちで進み続けています。
――未完成リップスパークルのメンバーとして活動を始めたことで、自分の意識にもいろんな変化が生まれました?
春名さくら : 意識や考え方はだいぶ変わりました。私、ネガティブ思考だし、家でずっとゲームをしているような性格なんです。でもミリスパとして活動を始めてからは、ちょっとしたことでも外へ出るように心がけています。おかげでまわりの人たちからも「社交的になったね」と言われれば、イベントで共演したアイドルさんたちともお話が出来るようになりました。私、本当に人と関わることが苦手だったから、そういう面ではすごく成長出来たなと思っています。
雪梨冴愛 私も、先が見えずに悩むあまり「辞めたい」と思ったことがあったんです。私もさくらちゃんと一緒で、人と話をするどころか、人と目を合わせるのも苦手だったんですけど。ミリスパでの経験を通し、いろんな人たちと触れ合っていくうちに「楽しい」と素直に思えるようになりました。今は、人とお話をするのが好きにもなれば、みんなで話し合いを繰り返していく中、私自身も「ここで辞めたら、何をやっても続かなくなる」「ミリスパを通して成功したい」という気持ちに変わりました。
――厳しい状況下の中、メンバー自身で何度も話をしながら意志を固め続けてきたんですね。
七瀬美優 : ミリスパは喧嘩もしなければ、すごく仲の良いグループなんですけど。それは、4人の目指す気持ちの方向性が一緒でいられてるからだと思います。
メンバーみんな自己主張が強いように、グループとして目指す意識が異なっていたら絶対にぶつかりあっていたと思います。でも、ミリスパとして頑張れる目的や意識が一つになれたからこそ、ここまで仲良く一丸になれているのも間違いないです。
「まずは、Zepp Tokyoでワンマン公演を出来るまで走り続けよう」と決めました。
――初めて未完成リップスパークルを知る人たちに、「このグループの魅力は?」と聴かれたらどう答えます??
七瀬美優 : ミリスパは「可愛い」とか「キャピキャピしてる」というタイプのアイドルではなく、何時も不細工な顔しながら、本当に我武者羅にライブをやっています。その姿を見て「勇気づけられた」と言ってもらえるように、そこが魅力なんだと思います。ステージ上での汗の量とがむしゃら感は、他のグループには負けない自信があります。
新穂純麗 : 初ライブからの1年間で180本を越すライブをやってきたのも自信になっています。これまで一度も「ライブをしたくない」と思ったことがないように、それだけミリスパへみんな人生を賭けています。
――一時期は動員0人を経験した未完成リップスパークルのメンバーたち。そこから1月22日のワンマン公演で120人を集めたように、お客さんたちのハートをつかむまで成長してきました。その理由って何だと思います?
新穂純麗 : twitter上での反響も含め、ミリストたちと触れ合っていく中でも言われるのが、「ミリスパのライブはすごく楽しい」という言葉なんです。最初は別の目的で会場に足を運んでいた人たちからも、「ミリスパのライブって楽しいね」と声をかけていただけるようになり、それでミリストになっていく人たちも増えているように、毎回のライブに対する私たちの我武者羅な気持ちがみんなにも伝わり続けたことが大きいんだと思います。
七瀬美優 : そうだね、初ライブをmorph-tokyoで演ったときから「 1年後に、ここでワンマンをしたいね」とみんなで言ってたんですけど。それが昨年の8月頃に具体的になり、9月のライブを通してみんなへの発表した頃からは、「1周年ワンマン公演を絶対に成功させたい」という明確な目標を持って私たちもライブ活動を行えば、ミリストのみんなも含め「絶対に成功させたい」と一丸になってここまで進んでこれました。その気持ちがいろんな人たちに伝わり、仲間が増えだしたのも大きかったと思います。
春名さくら : ワンマンという目標が明確になり、そこへ向けて「自分たちはどういうことをしていけば良いのか!?」「どう、見てくれる人たちに自分たちをアピールすれば好きになってもらえるのか?」といろいろ追求するようになりました。それも大きかったんだと思います。
雪梨冴愛 : ワンマン公演が決まってからは、メンバーみんな明確な目標を定められたことでミリスパの活動に向けてもさらに気合いが入っていったし、みんなを楽しませたい意識も強くなりました。そうやって、いろいろ考えるようになったことも大きかったと思います。
――やはり、目的意識を明確に持つのは大切なことなんですね。
七瀬美優 : とても大切です。最初にメンバーみんなで真剣に話しあったときから「まずは、目の前の目標をちょっとずつ成功させよう」「その目標を達成しながら、少しずつ会場のキャパを広げよう」「Zepp Tokyoでワンマン公演を出来るまで走り続けよう」と決めました。もちろん、その先もずっと走り続けますが。まずは「Zepp Tokyoでワンマン公演をやるまでは、とにかく我武者羅に挑み続けよう」と決めたんですね。先に触れた1周年のワンマン公演も含め、目の前や少し先に対しての明確な目標を掲げたことで、4人の意識がより強くなれば、だからこそ今、我武者羅にミリスパへ想いをぶつけていけるんです。
完成まで、まだまだ未定です!!
――最後に、ひと言ずつメッセージをいただけますか?
春名さくら : 私、メンバーの中ではけっこう不器用な性格で、ファンの人たちにも想いを直接伝えることがなかなかないんですけど。ファンの人たちがいるからこそ、自分も未完成リップスパークルのメンバーでいれてるし、だからこそ毎日が楽しいと思えています。本当に私はミリストさんたちに支えられてるなと思ってる。だから、この場を借りて言っちゃいます、「ミリストのみんなが大好きです!!」と。
新穂純麗 : ミリストのみんなと出会えたことで未完成リップスパークルはどんどん成長しているように、これからも沢山のミリストさんたちと出会えるよう私たちも頑張るから、ずっとずっと側にいてください。
七瀬美優 : 今まで何度も心が折れそうになったり「自分なんて」と思ったこともあったけど、「自分のことを見てくれる人がいるんだ」と思えたからこそ、ここまで頑張ってきました。だからこそ一人一人に「ありがとう」の気持ちを、「これからもずっとずっと支えてね、よろしく」と伝えたいです。
雪梨冴愛 : 握手会のときなど、よく「すごい成長したね」という言葉をミリストのみなさんがくれるように、私やミリスパのことを見続けてくれるその気持ちがすごく嬉しいんです。これからも「ミリスパへついていきたい」と思わせられるように頑張るから、ずっとずっと応援し続けていて欲しいです。
――みなさんが完成するまで、あとどれくらいかかりそうですか??
七瀬美優 : まだまだ予定は未定です(笑)。
LIVE PHOTO:中邑ヒロシ
TEXT:長澤智典
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★ライブ情報★
「七瀬美優生誕祭 ミーユ・オブザデッド シーズン2 ~にゃにゃせのにゃにゃにゃ~」
日時:2017年2月5日(日) OPEN/START 11:30/12:00
会場: LIVE SPACE 虎寅虎 (東京都港区六本木3丁目4?35)
料金 : 前売り/当日 ¥2,000/¥2,500(D別) みーゆとの生誕記念2ショットチェキ(サインなし。当日のみ有効)付き!
チケットご予約フォーム http://milispa.com/?page_id=235