ヴィンテージ風なデザインを装いながら実用性をしっかりと備えたコンセプトが注目を集める国産ハンドメイドエレキギターメーカー「Caramel’s Guitar Kitchen(キャラメルズ・ギター・キッチン)」(※以下CGK)が12ヶ月連続新作プロトタイプリリースの第8弾 『PT8_ Cosmic Konpeito/GC Karinto(コスミック・コンペイトー/ジーシー・カリントー)』を本日発表した。
今年1年をかけて毎月1本新作プロトを発表していくという前代未聞の企画で、元ラーメン屋という異色の経歴をもつ福岡県在住クラフトマン片田武司(カタダタケシ)の自由な発想と遊び心、こだわりを詰め込んだプロト(試作)を毎月制作している。いままでリリースされた新作は軒並みSOLDOUTしており、その人気ぶりが窺える。プロトタイプだが作りはしっかりとした国産ハンドメイドギターで驚きの低価格が好評だ。
今回のギターは、以前リリースされて好評だったコンペイトーシリーズをさらにカスタマイズしたもので同様のボディデザインだが、特徴的で大きく違うのは木目を生かしたウッディマテリアルに「ジャーマンカーブ(German curve)加工」を施している点だ。

ジャーマンカーブとは、ボディの外周をカットする加工で、1950年代にロジャーロスマイズルによって考案され、よく知られているのはRickenbacker381や後のMosriteにも見受けられる独特な加工法である。クラフトマン片田は、前回までのアルダー材ではなく今回はマホガニー材を使用する際、デザイン的に総面積も大きくなるゆえ重量が増える懸念があったなか、このジャーマンカーブ加工を思いついて取り入れたという。

また、CGKお馴染みのVピックガードとボディ裏にあるキャビティは透明なPET板に天然のカーリーメイプルシートをサンドして、ロゴマークを焼印するなど、ナチュラルなウッディ感を細部渡って演出しているところも良い味を出している。


ボディは薄めの40ミリ厚のアルダー材を使用。ピックアップはCGKの人気機種V3と同じくフロントにRoswellのGoldfoilシングルがマウントされていて、マホガニーボディとの相性は抜群だ。中音域の押し出しが特に良く、短音で弾いた時の粒だち、そしてカッティングのレスポンスも非常に良い。リアは国産シングルで、耳に痛い高音ではなく程よくクリアな高音が出るので使い勝手が良いと評判だ。

元々レトロなビザールギターが好きだったクラフトマン片田は、樹脂製で廉価品のイメージであったり、可愛いけれど弾きにくいというビザールギターのイメージをそのままを作るのではなく、パーツや木材にこだわり、現場でも通用する確かなサウンドと弾きやすいギターを目指している。ボディの角張りと曲線の調和は一見奇抜に見えるが、弾きやすく計算されており、座って弾いた時に何の違和感もなく膝上にフィットする。その凸凹な角張りがコンペイトー(金平糖)に見えることから名づけられ、さらに今回は色味から連想して「かりんとう」というネーミングセンスもCGKらしい。



クラフトマン片田のコメント
以前のコンペイトーと同じく40mm材だが、今回はマホガニーを使いたかったので軽量化できないかと思案していたところ、ジャーマンカーブだ!と閃きました。私は全てハンドルーターで仕上げていますが、今回新たなルータービットを購入して加工したところイメージ通りの良い仕上がりに!あえて道管を埋めず木材の質感を生かして薄いラッカー塗装を施して仕上げました。CGKには珍しくウッドマテリアルを強調したモデル。気に入ってます!

片田の心情として「ギターを抱えた瞬間に気持ちがグッと上がるもの」を作りたいという。独学で40年近くギターを作り続けてきたので、決して優等生的なギターではないが、彼の個性とこだわりが滲んでいるので愛着が湧くというファンも多い。

このプロトの企画は今後も毎月20日に新作をインスタやXやHPにて発表し、CGKオンラインショップまたは楽器店に置かれて販売される。製作段階で試行錯誤するプロトタイプなので普段より低価格。手作り感や作りの荒い部分もあるが、世界に1本のみなので貴重だ。上半期と下半期に分けてSNS上で「いいね」で投票してもらい、順位を決めていく。いいねをしてくれた方の中から抽選でプレゼントもあるとのこと。すでに上半期は集計中で、好評なギターは後々ラインナップに加えられ商品化される可能性もあるという。

またCGKの新しいショートムービーが出来上がった。「気持ちがグッと上がるギター」という躍動感ある映像なのでこちらもチェックしよう。
歯止めの効かない材料費の高騰で、国産ハンドメイドギターの価格も値上がりを余儀なくされているが、そんななかでCGKの価格設定は良心的。「良いものを少しでも安く」と考え、特に次世代のプレイヤーにも手に取りやすいギターでありたいと願っているメーカーだ。12ヶ月連続でリリースするのは苦労もあると思うが、こうした自由な発想が国産ギターメーカー全体の活性化となり、未来にはもっと面白い音楽シーンが生まれるかもしれない。
次回9月のプロトはどんなギターが出来上がってくるのか?今から楽しみにしておこう。
photo by Takayuki Sasaki
★インフォメーション★

CGK_PT8_ Cosmic Konpeito /GC Karinto
参考価格:295,000円 (税別) / 324,500円(税込)のところ
販売価格:224,000円(税別)/ 246,400円(税込)※ロゴ入りソフトケース付き
発売日:2025年8月20日 正午〜
販売サイト: CGKオフィシャルオンラインショップ
URL:https://caramelsguitarkitche.stores.jp/
Specification
Body:mahogany
Body Finish:Nitrocellulose Lacquer
Neck Material:Maple
Fingerboard:rosewood
Frets:22
Fret Size:Medium wide
Scale Length:648mm
Nut:Graph Tech TUSQ
Pickups(Front):Roswell GoldFoil AlnicoV
Pickups(Bridge):SingleCoil Alnico V (made in Japan)
Switching:toggle switch(Switchcraft)
Controls:MasterVolume×1(CTS) /MasterTone×1(CTS)
Bridge:ハードテイル3ウェイ・ブラスサドルBridge
Peg:GOTOH
Strap Pin:GOTOH Ep-B3
Caramel’s Guitar Kitchen profile
2021年に立ち上げられた福岡発ハンドメイドギターブランド。その特異なデザイン性だけでなくこだわりのスペックでサウンドにも定評がある。手にしたときに「気持ちがグッと上がるもの」を作りたいをモットーに見た目と弾き心地を追求し続ける。昨年は福井県漆塗り業社とコラボギターを発売し、島村楽器とのコラボSTギターが発売前に完売するなど斬新な企画と話題を発信し続けている。
【Official CGK ONLINE SHOP】https://caramelsguitarkitche.stores.jp/
【Official CGK HP】https://caramelsguitarkitchen.net/
Instgram:https://www.instagram.com/cgk_guitar/
X:https://x.com/CgkGuitar















